前回は遠近両用レンズの設計についてと慣れない要因を簡単に説明させて頂きましたが、今回はフレームの選び方やレンズの選び方について、簡単にお話しさせて頂きます。
まずフレームについては、極端に大きいフレームを選ぶのは避けて頂いたほうが良いと思います。
大きいフレームだと見る範囲が広い為、見やすい様に思いがちですが、遠近両用レンズは歪みをレンズ周辺に集めて中心部できれいに見える設計の為、意外に左右上下に視線を移動したときに歪みが大きく気になります。
メガネフレームを選ばれるときには、メガネをお顔に掛けた時に、メガネのレンズ部の中心から少し鼻側かあるいは中心部に瞳がくる大きさのフレームを参考にして頂いて、レンズの上下幅は極端に狭いもの（使用目的によって異なります）でなければ大丈夫です。
遠近両用レンズに慣れるかどうかは、フレームの選び方も要因の一つですが、最も大きい要因はレンズ度数とレンズに対する知識不足、そして遠近両用レンズを初めて使用する時期によるところが大きいと思います。
使用する時期が少しでも早いほう(すべての方ではありません）が慣れやすく、快適にメガネライフを味わって頂けます。
その為、お客様の遠近両用レンズに対しての疑問に思っていることや、不安に感じていることなどを遠慮なく質問して頂く事が大切になります。
そして、お客様の希望に応じた遠近両用レンズの提案に対して、レンズの利点と欠点の説明、ならびにどの様にレンズを加工するかの説明に納得して頂く事が重要だと思います。
レンズについては歪みが少なく、慣れやすい設計の商品になればなるほど高価になってきますが、担当者の説明だけではなく、実際にテストレンズを装着して歩いたり、遠くや近くを見たりの比較を体験してから決定して頂くほうが良いと思います。
メガネを掛けたり外したりして物を見る事は、老けて見える要因の一つになりますので、遠近両用レンズを使いこなしていつまでも若々しく、そしてスマートに見えるよう楽しんで生活するアイテムの一つとして考えて頂けると嬉しいです。
当店は 「かけごこち」（メガネの調整など）×「見えごこち」（自然な見え方）=めがねのここち良さ （ストレスのないメガネ）を目指しています。
遠近両用レンズについてご質問などございましたら、しっかり説明させて頂きたい為にお時間が少々かかりますので、ご予約を頂けると幸いでございます。